デートで使えるマナー講座
【神社へのお参りマナー】
by SIGN POST 京都
そもそも神社とは…?
STEP ① 鳥居のくぐり方
STEP ② 参道の歩き方
STEP ③ 手水の仕方
STEP ④ 拝礼の仕方
STEP ⑤ その他注意点
日本に古来から伝わる ”神様” をお祀りする神社では、神様の世界に赴くものとして相応の礼儀作法が求められます。
折角好きなあの人との神社デートも、ぎこちない所作ではみっともない姿を見せてしまうことに…!
これを読めば、日本人として恥ずかしくない神社参拝のマナーが身につくはず。 ”神社デート”の前に、必読です!!
そもそも神社って??
生まれた時から身近な存在なだけに、意外と知らない「そもそも神社って何だっけ??」
神社とは、日本固有の宗教である神道を信仰するための施設であり、現在全国には10万箇所以上の神社が存在しています。特に関西地方には歴史の古い神社が多く、京都最古の神社とされる「上賀茂神社」ができたのは、なんと西暦600年代とも言われています。
一括りに”神社”といっても、その信仰の対象はさまざま。例えば「伏見稲荷」は京都伏見山を信仰し、五穀豊穣・商売繁盛をご利益としてきました。
八百万の神様とも言う通り、神社それぞれに信仰しているものが異なるという、日本独自、世界にも類を見ない宗教のカタチなのです。
神社にお参りに行く際には、「どんな神様をお祭りしているのか」調べてからお参りすると、願い事も神様に届きやすいかもしれませんね!
STEP ① 鳥居のくぐり方
さて!神社に到着すると、まず最初に見えてくるのが大きな鳥居です。
鳥居は人間の世界と神様の世界の境界線を表しており、鳥居をくぐるということは神様の世界に入るということになります。
もちろん、神様の世界にお邪魔する上でのきちんとした礼儀作法があり、まず帽子や装飾品をとって鳥居の前では一礼。
くぐる時に注意したいのは、一歩目は左足から踏み込む点。
鳥居をくぐる際の位置については諸説ありますが、男性は左側・女性は右側を歩くのが礼儀とされています。しかし、実際には人混みも激しく、左側通行が定められている神社もあり、とにかく一番上座とされる中央だけは避けて歩くのが実践的なマナーです。
ちなみに、朱色の鳥居は「太陽や火を連想させるため、悪霊・災いを祓う」という魔除けの願いが込められています。
STEP ② 参道の歩き方
神様の通り道でもある、参道にも歩き方のマナーが存在します。
先ほどの鳥居と同じように、中央を避けて男性は左側、女性は右側を歩くのが最も厳格な礼儀作法。
男性が参道の左側に立ち、女性はその三歩後ろ参道の右側を歩く。というのが美しい日本人の所作です。
STEP ③ 手水の仕方
参拝の礼儀作法、一つ目の山場がこの”手水”(てみず・ちょうず 読み方はどちらでも)
手と口を清める、禊の行為を簡略化したものであり、身も心も清らかな姿で神様にお目にかかれるよう、きちんと行いましょう。
その手順をまとめると…
- 1 右手で柄杓を持ち、たっぷりと水を汲んで左手に水をかける
- 2 左手に柄杓を持ち替えて、右手に水をかける
- 3 もう一度右手に柄杓を持ち替えて、左の手のひらに水を受け、口を軽くすすぐ(柄杓を口につけるのは厳禁)
- 4 左手にもう一度水をかける
- 5 残った水で柄杓の柄を清めて、元の場所に戻す
という、これら5つの所作を行うことが求められます!
一番気をつけていただきたいのは、一気に水を使いすぎて柄杓の中の水がなくなっちゃった… という手水あるある。
その場合はどうしたらいいの… と思われるかもしれませんが、足りなくなったからといって途中で水を継ぎ足すのは、非常に無礼な作法とされています。
バランスを考えて、スマートに手水ができる”かっこいい”手水を心がけましょう。
STEP ④ 拝礼の仕方
数々の困難を乗り越えて、ようやく本殿の前まで到着しました。
最後に「感謝の心」「おかげさまの心」を持って、ご神前でお参りをしましょう。
礼拝の作法 ”二拝二拍手一拝” は有名で、ご存知の方も多いかと思います。
- 二拝 大きく頭を下げて、二回深くお辞儀をします(”拝”は最大級のお辞儀で腰から90度折る)
- 二拍手 胸の高さで手を合わせ、右手先を少し下にして二度手を打ちます
- 一拝 最後にもう一度、大きく頭を下げて ”拝” を行う
というのが正しい拝礼の仕方になります。
鳥居をくぐる時から左足から、拍手をする時も左手が少し上に来るようにするのは、実は ”左” とは神様を表し、”右” は人間を表す方向なのです。
神様への敬意を表し、謙譲の意味を込めて常に左から左から… というのが神社での基本的なマナーなんですね!
STEP ⑤ その他注意点
というわけで、一般的な参拝における礼儀作法は以上になりますが、何点か細かい補足事項が…
一つ目は、流行りの”御朱印”。並ぶ必要もあるため、早くもらいに行きたい!と考える方も多いと思いますが、いただくのは参拝がきちんと終わった後。
参拝した証の”御朱印”ですので、神様にお参りした後にいただくのが正しいマナーとなっています。
また、本来は動物を神社に連れて行くのもマナー違反。
穢れを嫌い、清浄をよしとする神道においては、動物は”穢れ”とされています。
どれだけかわいいペットでも、神様の聖域を穢すことは自らの穢れに繋がりますので、神社の外で少しだけお留守番してもらいましょう。
同じ理由から、神社内での喫煙ももちろんマナー違反。
敷地が広く、人目につかない場所も多いためどうしても一本だけ… という気持ちもわかりますが、ぐっとこらえて近くの喫煙スペースを探してください。
神社は日本人にとって”特別な場所”です。古来から受け継がれてきた日本人の美徳をしっかり守り、美しい神社デートをお楽しみください。
スマートなデートを
以上の5つのステップを守れば、神様のご機嫌を損ねることなく、礼儀正しい参拝ができます!
ただ、神社への参拝で一番大切なことは礼儀作法ではなく、神様を尊く思う気持ちです。
作法はあくまでその気持ちを表現したものであり、神様を敬う心があれば、極論マナーなどどうでも良いのです。
神社独特の神聖な気持ちを感じ取り、「感謝の心」「おかげさまの心」を持って、気負わずに神社を訪れてみましょう!
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