槙尾山　西明寺

神護寺・高山寺とともに、”高雄の三尾”の一角として知られる「西明寺」

京都の街から小倉山を越えた、清滝川の上流に位置するその寺院は、四季の移り変わりとともに様々な美しい眺めを見せてくれます。

真言宗は大覚寺派に属する「西明寺」

その歴史は古く、平安時代に弘法大師の弟「知徳大徳」によって開山されました。

その後神護寺とともに不遇の時代を過ごし、お寺はボロボロに荒廃し、戦火に巻き込まれお堂を消失してしまいます。

しかし、江戸時代の1602年にお寺は再興され、現在のお堂は1700年に建てられた長い歴史が。

また、本堂に祀られている本尊・釈迦如来像は、かの有名な仏師「運慶」によって彫られたものであり、インド各地を説法して巡るお釈迦様の様子が表現されています。

真言宗の修行寺としての歴史を感じさせる厳かな雰囲気と、豊かな自然に囲まれた風情ある美しい景色を併せ持つ、素晴らしいお寺デートが楽しめる「西明寺」です。

西明寺の紅葉

秋の季節の「西明寺」では、とても綺麗な朱色に染まる紅葉が楽しめます。

高雄のハイキングコースから、清滝川の反対岸にある西明寺へは橋を渡るのですが、その橋から見えるオレンジ色の紅葉と綺麗な水の川が見事なコントラスト。

参道を登って行くと、鮮やかな朱色に包まれた境内がそこには広がっています。

歴史を感じさせる、少し軋む木の床を歩きながら、美しい紅葉を二人で眺める。

京都の街からは少しアクセスしづらいですが、日常の喧騒を遠い過去のように感じるこの風景は、二人を癒してくれる優雅なひとときになるでしょう。