デートで使えるマナー講座
【お寺の拝観マナー】
by SIGN POST 京都
お寺デートの魅力
STEP ① 山門のくぐり方
STEP ② 手水の仕方
STEP ③ 合掌の仕方
STEP ④ お焼香の仕方
STEP ⑤ その他のマナー
インドで誕生し、日本で独自の発展を遂げた「仏教」
京都に数多く存在する観光名所の”お寺”ですが、本来は僧侶の方々の修行の場であり、人々の信仰の対象となる神聖な役割を持ちます。
今回は、そんな”お寺デート”を失敗させないために、最低限守っておきたいお寺の拝観におけるマナーをご紹介しますので、お寺への観光を考えているカップルの皆さん、必見です!
お寺デートの魅力
お寺を訪れる魅力といえば、ゆっくりと流れる時間に癒され、美しい庭園を鑑賞し、巨大な建築物の迫力に圧倒されて…。とお寺でしか味わうことができない、独特の空気と美しい眺めが最大の魅力です。
平安京から日本の首都として栄えた京都には、各宗派の”総本山”や”大本山”が多く存在し、その数は何年かかっても見て回れないほど!
そんなお寺デートがおすすめなのは、すでに付き合って日も経ち、遊園地や映画など普通のデートは少し飽きてきてしまったカップル!
肩肘張らずにリラックスしつつ、一緒に写真を撮ったりとお寺デートを二人で楽しみましょう!
STEP ① 山門のくぐり方
参拝に訪れると、まず最初にお寺の境内の入り口を表す”山門”が見えてきます。
この山門には多くの場合、左右両脇に”金剛力士像”など、守護神がお寺を守るために置かれています。お寺を守る”強い”像が置かれるため、非常に怖い形相で門を通る人を睨みつけていることが多いですよね。
巨大で威圧的な山門もあれば、こじんまりとした入りやすい山門もあります。「山門をくぐる」という行為には、仏教を学んで解脱を目指すという意味があり、もちろん通過する際の礼儀作法が存在しています。
ここでまず気をつけたいのが帽子。最近は高齢の方でも帽子をかぶったまま参拝している方を見かけますが、帽子は必ず取りましょう。
山門をくぐる前にまず手を胸の前で合わせて一礼し、男性の場合は左足から、女性の場合は右足を一歩目に、敷居を踏まないよう注意して山門をくぐります。
一歩跨げば、そこはお寺の境内。大声で騒いだりせず、礼儀正しく拝観しましょう。
STEP ② 手水の仕方
神社には必ずある手水。お寺を参拝すると、手水があるお寺もあれば無いお寺もあります。
手水のマナーは『〜神社参拝編〜』と全く同じ。詳しくはこちらのページをご参考ください。
『デートで使えるマナー講座 神社参拝編』へ
by Sign Post KYOTO
簡単に手順だけまとめると…
- 1 右手で柄杓を持ち、たっぷりと水を汲んで左手に水をかける
- 2 左手に柄杓を持ち替えて、右手に水をかける
- 3 もう一度右手に柄杓を持ち替えて、左の手のひらに水を受け、口を軽くすすぐ(柄杓を口につけるのは厳禁)
- 4 左手にもう一度水をかける
- 5 残った水で柄杓の柄を清めて、元の場所に戻す
STEP ⑤ 合掌・礼拝の仕方
観光が目的でお寺に来ていたとしても、訪れたらまずは本尊にお参りするのが大原則。
まずは本堂にお参りしますが、ろうそくやお線香のお供えがある場合は先にそちらへ。本堂の前の常香炉(じょうこうろ)でお線香が焚かれているお寺では、その煙を体に浴びて身を清めます。
次にお賽銭を納めますが、ここで思いっきり投げ入れるのはマナー違反。常識の範囲内で、お賽銭箱に近づいて入れましょう。
ご本尊の前では胸の前で静かに手を合わせて合掌。
…。 …。
この時、唱えるべきご真言やお願い事がある場合は心の中で念じます。念じ終わったら合掌したまま、手が地面と水平になるまで礼拝しましょう。
もちろん神社とは違うので、手を叩く柏手は NG。 お寺では静かにお参りをします。
以上でお寺の参拝は一旦終了です。
真面目に手を合わせたり、礼拝するのは少し照れくさいかもしれませんが、お寺を訪れたからにはきちんとお寺の参拝マナーを守りましょうね!
STEP ⑤ その他のマナー
というわけで、お寺への参拝も一通り終わり、あとはお寺を満喫するだけ! …ですがお寺で守るべきマナーは他にもあります。
一つ目は神社と同じく「御朱印」 ついつい早く貰いに行きたくなりますが、御朱印をいただくのはもちろん参拝が終わってから。
御朱印をいただく場所はお寺によって異なりますが、納経所・寺務所でいただくお寺が多いかもしれません。
京都のお寺で注意したいのは、駐車マナー!
土地が狭い京都市街地のお寺は、有名な観光寺院でも専用駐車場がないことはよくあること。
付近にコインパーキングがなかったり、駐車場が混雑しているからといって駐車禁止の場所に停めるのは非常に迷惑なのでやめましょう。
訪問する前に駐車場の有無や、公共交通機関のアクセスをホームページで調べるのもいいかもしれません。
庭園を鑑賞する際に、樹木に触らない、苔や植物が生えている場所に踏み入らないというのも大切なマナー。
最近外国人の参拝者も増え、平気で木の枝を折ったり、樹木にもたれかかって写真を撮る方を見かけます。
美しい庭園を守り、素晴らしいお寺の景色をこれからも受け継いでいくため、お庭でもマナーを守って鑑賞を楽しみましょう。
お寺の中でむやみやたらに写真を撮影するのもいけません。
写真の撮影が禁止されているお寺は、その旨が掲示されていることが多いです。 きちんとルールを守って、禁止されている場所での撮影はやめましょう。
とくに本堂内での撮影は禁止されているお寺が多く、ましてや仏像を撮影するのは厳禁ですのでお気をつけください。
スマートなデートを
これらの点を守れば、楽しいお寺デートを礼儀正しく楽しむことができるかと思います。
お寺や神社は、本来信仰の場であり、礼拝や儀式を行う大切な場所。
”拝観”というのは信仰の様子を体験したり、お寺の見学をさせていただいている立場なのです。
「ここはどんな信仰をされるお寺なんだろう」・「仏教ってなんだろう」と思いを馳せながらお寺を見て回れば、なぜこのようなマナーや作法があるのか少しずつわかってくるかもしれません。
京都のデートにおすすめお寺
KYOTO Temples
-
清水寺
京都観光の定番中の定番 一番人気の観光寺院
-
金閣寺
金色に輝くお寺… 修学旅行で訪れた方も多いのでは?
-
天龍寺
嵐山エリアのメインディッシュは臨済宗の大本山
-
御室仁和寺
皇室とのゆかりも深い、迫力満点の巨大伽藍
-
東寺
真言宗総本山は京都駅から歩いていける!
-
銀閣寺
侘び寂びの文化「東山文化」の世界
-
南禅寺
三門に水路閣に紅葉に… 総本山は見所も”別格”
-
神護寺
高雄の山々に囲まれた、心が洗われる美しさ
-
平等院 鳳凰堂
まるで極楽浄土の世界 宇治を代表する名所
-
瑠璃光院
すべてが美しい 絵になるお寺…
-
青蓮院門跡
市内からほど近いのに、驚くほど静かな門跡寺院
-
知恩院
浄土院総本山 厳かな祈り空気を体験…